集中治療室での勤務の特徴

重篤な症状に陥りやすい患者を扱う診療科として、集中治療室が挙げられます。集中治療室勤務を担当する看護師は、幅広い診療分野で専門性の高い看護スキルが求められるのが基本です。
集中治療室で扱う医療機器は、心肺機能を補助したり呼吸の機能をサポートしたりなど、患者の生命を維持する上でも重要な機能を持つものばかりです。そのため、定期的に行われるカンファレンスなどを通じて、新たな医療機器の使用法の説明が行われることもあります。そのようなことから、最新の医療機器の使い方を含めて、次々に導入される新たな医療機器について習得する必要があります。そして、実際の医療現場で役立てられるよう、スキルアップしていかなければなりません。また、集中治療室では、使用する薬剤の種類が多くなるという特徴も挙げられます。病状の変化に応じて使用する薬剤も変わるため、医薬品についての知識にも精通していることが求められるのです。集中治療室での業務は、各分野のエキスパートが役割を分担して行うものとなっています。処置において、一連の流れの中で看護師として何を求められているのかを把握しながら行動することも大切です。それゆえ、想定できる範囲の治療法や処置の手順について、それぞれが前もって学んでおく必要があります。
集中治療室での医療に携わるチームの一員として迅速な行動がとれる看護師は、重要な役割を担うことになるのです。それと同時に、これまでのスキルを活かすことができる職場は自身のやりがいにも繋がるでしょう。